
終活を進めていくうえで、残してしまう家族に届けたい想いが出てくるのは当然です。今回は、家族に届けたい想いが出てきた方に向けて、想いの届け方や伝えるべき内容についてご紹介します。
ただし、ここで紹介するのはほんの1例であり、必ずこうしなければいけないといったきまりは特にありません。間違いなどはないので、あなたのまっすぐで素直な想いを残しましょう。
残す家族に想いを届ける

想いを残したいけど残される家族は想いを残して迷惑と思われないか、不安に思っている方もいるかも知れません。
残される家族はあなたの想いを残してほしいと思っているのでしょうか?また、どのくらいの方は家族に想いを残したいと思っているのでしょうか?
8割の子どもが想いを残して欲しいと思っている
もし想いを残しても迷惑と思われないか不安に思っている方がいれば、そんな心配は全くありません。8割の子どもが親に本心や想いを残してほしいと思っています。[1]
いままで大切に育ててきてくれた親だからこそ、最後に今までの想いや本心を聞きたいと思うようです。
- あなた自身の想いや希望
- 家族への想い
- 相続について
- 今までは言えなかった話し
- あなたの今までの体験談
- 家族との思い出
- 家族への応援や励まし
特に、これらの想いを残して欲しいと思う方が多いようです。普段はあまりゆっくり話す内容ではないからこそ、最後の最後にどう想っていたのか残して欲しいのでしょう。
あなたが亡くなったあとで、家族が前向きに過ごせるように前向きな言葉を残してあげるとよいでしょう。
3割以上の方が家族に想いを残したい
終活を進めていくうえで、約3割以上の方が家族に想いを残したいと思うようです。[2] 終活は亡くなった後の片付けや整理だけではなく、今までの人生を振り返る時間でもあります。
アルバムの整理や思い出品の整理をすると、多くの思い出がありより多くの時間を過ごした家族に対しての想いが溢れてくるのでしょう。家族への溢れた想いをどのように残すかは、人それぞれあり自由です。
- 手紙などに文字で伝える
- 生きている間に自分で伝える
- ビデオなどの動画で伝える
多くはこれらの方法を選ぶ場合が多いようです。ただ、家族に自分の本心を伝えるのは照れくさく感じる方が多いようで、手紙やビデオなどの動画を選ぶ方がほとんどです。
残す家族に想いを届ける3つの方法

生きている間に自分で伝えるのではなく、亡くなったあとの家族に想いを届ける方法は主に3つあります。
- エンディングノート
- 手紙
- ビデオメッセージ
これ以外にも思いつく方法があればそちらでもよいでしょう。どの方法を選ぶのかはあなた次第です。
しかし、どの方法であっても必ず家族に向けたメッセージを残していると伝えておきましょう。サプライズとして用意する方もいますが、誰もメッセージの存在を知らなかった場合、気付いてもらえない可能性があります。
最悪の場合、気付かれず遺品整理の際に処分されてしまうかもしれません。家族に秘密にしたいのであれば友人など、誰かにメッセージの存在を明かしておいてください。
できればその方に、自分が亡くなったら家族にメッセージを届けるようにお願いしてもいいでしょう。
エンディングノート
終活を始めるにあたり、いろいろな情報を書き残すためにエンディングノートを用意する方も多いでしょう。ほとんどのエンディングノートには、家族への想いを書き残すページが用意されています。
「あなたが一番思い出に残っているできごとは?」といった、質問形式で想いを残せるものもあります。家族に想いを残したいけど、何から書いたらよいのか迷う方は、このような質問形式でいろいろな想いを残せるエンディングノートを探してみましょう。
手紙
手紙は昔から想いを伝えるために使われてきたものです。どんな便箋を使うのか、どんな想いを伝えたいのか、何度も書き直しながら書きすすめる手紙は残された家族の今後の宝物となるでしょう。
手紙とは少し違うかもしれませんが、遺言書の付言部分に家族への想いを残す方もいます。付言とは、遺言書の最後に記載できるものです。書式やきまりに縛られず、自由に好きなだけ想いを書き綴れます。
ビデオメッセージ
最近は、ほとんどの方がスマホやカメラなどの手軽に動画を撮影できる機器を持っています。また、文字が書けない状態でも家族に想いを残せるため多く選ばれている方法です。
実際の姿や表情、声を残せるため、エンディングノートや手紙よりも多くの想いを家族に残せます。動画の撮影は自分で行うか、友人や家族にビデオメッセージの撮影をお願いしてもよいでしょう。
終活のビデオメッセージを撮影してくれるスタジオや業者もいます。
ただし、スタジオや業者に依頼した場合は当然お金がかかります。安くて4〜10万円程、こだわって編集などを依頼すると30万程度かかる場合もあるので、終活費用と相談しつつ業者の担当と相談しましょう。
家族にどんな想いを届けるといいの?

遺言書とは違うので、書かなくていけない事項や書いてはいけない事項はありません。しかし、自由だからこそ何を残そうか迷うかもしれません。
- 家族への愛情や感謝
- 言えなかった謝罪
- お願い
- 相続について
多くの方は上記の4つを残しているケースが多いです。あくまで一例ですが、ぜひ参考にしてください。
家族への愛情や感謝
想いを残す場合、ほとんどの方が家族への愛情や感謝を残しています。日頃、家族に対して愛情や感謝をはっきりと伝えていますか?
照れくさかったり、恥ずかしかったりしてなかなか伝えられない想いも、亡くなったあとに見せるメッセージならはっきりと伝えられるでしょう。
言えなかった謝罪
仲違いしてしまった方や過去の行動に対して後悔しているのであれば、ぜひ想いを残しましょう。今まで謝罪をしても受け入れてもらえなかった場合でも、亡くなったあとに残した謝罪であれば受け入れてもらいやすくなります。
亡くなる寸前まで後悔しているくらいなら、メッセージをのこし心残りを解消してスッキリとした残りの人生を過ごしましょう。
お願い
亡くなったあと何か希望やお願いがあれば残しておきましょう。
- 家族同士仲良く過ごしてほしい
- 遺骨や位牌をもって回って欲しい場所
- ペットの今後
- 遺品整理について
- 亡くなったと伝えてほしい友人や知人
心配事があれば、家族に想いを残すこのタイミングで伝えておいてもよいでしょう。
相続について
相続について触れる方も多いです。ただし、家族に想いを残すタイミングで遺産分割方法について触れても問題はありませんが、遺言書ではないので法的効力はありません。
しっかりと遺産分割方法について指定したい場合は、遺言書に遺産分割方法を記載し、こちらでなぜこのような内容にしたのかを伝えましょう。
遺言書だけではなく、実際にどんな想いで財産を分けたのかわかるため、納得してもらいやすくなります。遺産相続で家族に揉めてほしくないのであれば、相続について触れておきましょう。
まとめ:想いを届けるのは家族にとってもあなたにとってもよいこと

いかがでしたか?今回は、想いを届ける方法や伝えるべき内容について紹介しました。
どんな方法で想いを届け、どんな内容を伝えるか、考えはまとまりましたか?残すメッセージに伝えてはいけない、伝えなければいけない内容にきまりは全くありません。自由だからこそ、あなたらしい想いを家族に届けましょう。 想いを届けるのは残してしまう家族にとっても、あなたが後悔のない最後を迎えるためにもよいです。ぜひ少しずつ、残す想いについて考えてみましょう。
参照元URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000049866.html
参照元URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000049866.html