初めての終活は「相談」からスタート!相談窓口の選び方や費用は?

投稿 更新
Category:
終活

contents section

初めての終活は「相談」からスタート!相談窓口の選び方や費用は?
シェアボタン
この記事は約11分で読めます。

自分の人生を最期まで悔いなく生きるため、また残された遺族の負担を軽減するため、近年注目されているのが「終活」です。十分な準備をするためには、時間に余裕を持ってスタートすることがコツ。とはいえ実際には、「何からスタートしていいかわからず、時間ばかりが過ぎてしまう…」というケースも少なくありません。

こんなときには、ぜひ「終活の相談を受け付けてくれる専門家」を頼ってみましょう。具体的な相談先を4つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

終活セミナーや終活イベント

終活セミナーや終活イベント
終活セミナーや終活イベント

終活について考え始めた段階でもっとも活用しやすいのは、セミナーや相談会といった、いわゆる「終活イベント」です。終活に関する基本情報を学べるだけではなく、疑問や不安を抱えている方向けに、相談会が実施されるケースもあります。

終活に関連する催しものの多くは、以下のような団体が手掛けています。

・地方自治体

・葬儀会社

・終活サポート団体

近年は、インターネットを通じて参加できるセミナーも増えているため、より気軽に参加できるでしょう。

終活のスタート段階では、「そろそろ終活を…と考えてはいるものの、何が終活に当たるのかさえ、よくわかっていない」という方も少なくありません。セミナーでは、以下のような内容をわかりやすく説明してもらえます。

・そもそも終活とはどのような活動を指すのか?

・終活全般の進め方

・介護について

・老後の生活資金について

・自分が亡くなったあとの遺産について

・自身の葬儀やお墓について

終活について漠然とした不安を抱えているような場合も、こうしたセミナーやイベントに参加してみるのがおすすめです。

市町村役場の市民相談窓口

終活に関する相談は、「市町村役場の市民相談窓口」でも受け付けてもらえます。自治体の相談窓口には、弁護士や税理士、司法書士といった各種専門家が駐在しているケースも多いのです。相談内容に対して、専門家の目で的確なアドバイスがもらえるというメリットがあります。

終活に関するお悩み事を抱えているものの、誰に相談すれば良いのかわからない…という場合でも、窓口を通せばより適切な相談先を紹介してもらえるでしょう。身近な場所で支援してくれる専門家を探せるというメリットがあります。

ただし、市民相談窓口を利用する場合、「終活の何について相談したいのか?」を明確にしてから出向く必要があります。自身の悩みが曖昧なまま出向いても、満足いくアドバイスをもらえない可能性が高いでしょう。

また、自治体によって相談日や相談時間が決められているケースがほとんどです。予約が必要な自治体も多いため、あらかじめチェックしておく必要があります。相談時間内に必要な情報を得るため、話の要点を事前にまとめておくこともコツのひとつです。

また相談窓口は、あくまでも「相談のみ」の対応になります。相談の結果、具体的な支援が必要と判断された場合、該当の専門家と正式な契約を結んで依頼する必要があるでしょう。

民間の相談窓口サービス

“終活ブーム”の今、民間の相談窓口サービスも非常に増えてきています。終活に関してトータルサポートを受けたいなら、ぜひこちらの窓口を頼ってみてください。

遺言状から遺品整理まで、終活に関わる内容なら、何でも気軽に相談できるのが民間窓口の特徴です。相談には、専門の資格を有するスタッフが対応してくれるケースも多いようです。終活に関する民間資格には、

・終活カウンセラー

・終活アドバイザー

・終活ライフケアプランナー

といった種類があります。民間の相談窓口サービスを利用する場合、どのような人が相談に乗ってくれるのか、事前に確かめておきましょう。

民間の相談窓口の特徴は、「終活に関する漠然とした疑問にも対応してもらえる」ことです。それぞれの不安や困りごとに寄り添い、解決のための手立てを考えてくれるでしょう。支援が必要な場合、対応してもらえる専門家を紹介してくれることもあります。

民間企業のほか、特定非営利活動法人や一般社団法人にも、終活サポートを行う団体は数多くあります。

・相談方法

・受付時間

・相談場所

・対応してくれる内容

これらの情報を精査した上で、ご自身にとって利用しやすい相談先を選択してみてください。

一般的には、自宅から近く、相談時の手間を省けるところを選ぶのがおすすめですが、近年では相談方法も多様化しています。電話やメール、Web会議システムを使った相談を受けつける団体も増えてきていますから、都合の良いスタイルを選択しましょう。

各専門家が提供する相談窓口

各専門家が提供する相談窓口
各専門家が提供する相談窓口

「終活」と聞くと、なんとなく曖昧な雰囲気ですが、その内容は人生の最期にまつわるさまざまな不安を解決していく活動のことなのです。

自身の不安や困りごとが明らかな場合には、最初から各種専門窓口に相談するのもおすすめです。

たとえば、「自分が亡くなったあとの財産の分配に不安があるため、遺言書を作成したい」と思う場合には、弁護士や司法書士、行政書士といった専門家に相談するのがベストです。葬儀に関して不安や要望があれば、葬儀会社に直接相談すると良いでしょう。

自分自身でお悩み事の本質を明らかにし、相談先を決定しなければならないという手間はあるものの、求める答えにもっとも素早くたどりつける方法です。就活の中でも、相談したい内容がすでに決まっている場合には、ぜひ、専門家が提供している相談窓口を直接頼ってみてください。

終活相談に必要な費用は?

終活相談をする際に、不安を感じがちなのが「相談費用」についてです。一般的には、「相談までなら無料」で対応してくれる窓口が多いようです。

ただし、終活セミナーや各種イベントの場合、参加料が設定されているケースもあります。申し込み段階でしっかりとチェックし、納得の上で申し込みましょう。弁護士や司法書士への相談も「30分 5,000円」など、既定の費用がかかるケースが一般的です。「初回相談無料」の事務所を探して相談すれば、お金を節約できるでしょう。

自治体や民間の窓口でも、実際に対応を依頼した場合には費用が発生する可能性もあります。

・どこから費用が発生するのか?

・具体的にいくらかかるのか?

これらをはっきりさせた上で、相談から先に話を進めていくのかどうか、判断するのがおすすめです。

終活相談の流れを解説


初めての終活相談では、何をどうすれば良いのか悩む方も多いでしょう。まずは基本的な流れを頭に入れておきましょう。

1.相談会の予約をする
2.相談会に参加する
3.相談会の内容をもとに、利用するサービスを検討する

終活相談について気になったら、まずは相談会の予約をとりましょう。電話やメール、オンラインフォームなどで受け付けているケースが一般的です。利用料など、不安な点があれば、この段階で解決しておきましょう。

あとは当日、相談会に参加すればOKです。相談会で聞いた内容をもとに、今後の活動に必要なサービスについて検討してみてください。

終活で悩んだらまずは相談先を見つけてみよう

終活を効率良く進めていくためには、まず信頼できる相談先を見つけるのがおすすめです。相談しているうちに、漠然とした不安や困りごとの正体に気付くケースも多いもの。相談先から、適切な機関・団体につないでもらえるケースもあります。

一人で考え込むよりも、まず行動するのがおすすめです。今回紹介した情報も、ぜひ参考にしてみてください。

Category:
終活
シェアボタン

この記事を書いた人

writer

profile img

大嶋 晃

司法書士 プロフィール 福島県白河市生まれ。 旅行会社勤務の後、2012年司法書士試験合格、2014年に独立開業。 東京司法書士会千代田支部所属。 身近な街の法律家として親切丁寧な対応を心掛け、幅広い相続案件に取り組む。 不動産名義変更相談窓口「https://www.meigihenkou-soudan.jp/

related post

関連記事

  • 遺族年金の種類は2つ!受給要件や受取人はどうなる?

    遺族年金の種類は2つ!受給要件や受取人は

    家計を支えていた家族が亡くなってしまったら…。今後の生活がどうなるのか、経済的な不安を抱える方も多いでしょう。こんなとき、ぜひ知っておきたいのが「遺族年金」に関する知識です。 亡くなった家族の年金加入状況によっては、亡くなったあとに年金を受け取れる可能性があります。遺族年金の種類とそれぞれの特徴、受給要件や受取人について詳しく解説します。 遺族年金とは?2つの種類を知っておこう

  • 「親の会社を相続する」とは?手続きの基本と注意点を学ぼう

    「親の会社を相続する」とは?手続きの基本

    経営者である親が亡くなった際に、発生するのが「会社の相続」です。個人の相続よりも複雑になる可能性もあるため、慎重に準備を進めていく必要があるでしょう。「会社を相続する」という言葉の意味や手続きの基本、覚えておくべき注意点まで詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。 「会社を相続する」とは? 「会社を相続する」とは? まずは、「会社を相続する」という言葉の意味を知ることか

  • 残す家族へ想いを届ける|想いの届け方や伝えるべき内容をご紹介!

    残す家族へ想いを届ける|想いの届け方や伝

    残す家族へ想いを届ける|想いの届け方や伝えるべき内容をご紹介! 終活を進めていくうえで、残してしまう家族に届けたい想いが出てくるのは当然です。今回は、家族に届けたい想いが出てきた方に向けて、想いの届け方や伝えるべき内容についてご紹介します。 ただし、ここで紹介するのはほんの1例であり、必ずこうしなければいけないといったきまりは特にありません。間違いなどはないので、あなたのまっすぐ

  • 遺産相続の手続きは自分で!具体的な進め方と注意点を解説

    遺産相続の手続きは自分で!具体的な進め方

    40代~50代になると、いつか発生するであろう「相続」について、気になる方も多いのではないでしょうか。実家の親が亡くなれば、子どもはほぼ確実に法定相続人に数えられます。いざ相続が発生しても、「具体的に何をどう手続きすれば良いかわからない…」と悩む方は少なくありません。 遺産相続の手続きは、具体的にどう進めていけば良いのでしょうか。自分で手続きする場合の流れや注意点について解説します。

  • 死亡保険の種類とは?遺産相続を見据えた場合の注意点

    死亡保険の種類とは?遺産相続を見据えた場

    死亡保険には、さまざまな種類があります。それぞれの違いや特徴を知った上で、自分に合ったタイプを選択しましょう。死亡保険に関する基礎知識と、遺産相続を見据えた場合に、考えておきたい注意点について解説します。ぜひチェックしてみてください。 死亡保険の種類とは? 死亡保険の種類とは? 死亡保険とは、被保険者に万が一のことがあった際に、残された家族や身近な人にお金を残せる保険を指します

  • 遺言書の相談先は?税理士を選ぶメリット・デメリット

    遺言書の相談先は?税理士を選ぶメリット・

    自分の思いに沿った遺言書を正しい形で残したいと思った際に、「自分一人で作業するのは不安がある…」と感じる方は多いのではないでしょうか。遺言書をめぐって余計なトラブルを発生させないためには、作成段階で専門家の意見を聞くのがおすすめです。遺言に関する相談先はさまざまですが、今回はその中でも、税理士を選んだ場合について解説します。税理士の仕事やメリット・デメリットに注目してみてください。 遺言書

コトダマのバナー