Category

家族

  • 残す家族へ想いを届ける|想いの届け方や伝えるべき内容をご紹介!

    残す家族へ想いを届ける|想いの届け方や伝えるべき内容をご紹介!

    残す家族へ想いを届ける|想いの届け方や伝えるべき内容をご紹介! 終活を進めていくうえで、残してしまう家族に届けたい想いが出てくるのは当然です。今回は、家族に届けたい想いが出てきた方に向けて、想いの届け方や伝えるべき内容についてご紹介します。 ただし、ここで紹介するのはほんの1例であり、必ずこうしなければいけないといったきまりは特にありません。間違いなどはないので、あなたのまっすぐで素直な想いを残しましょう。 残す家族に想いを届ける 残す家族に想いを届ける 想いを残したいけど残される家族は想いを残して迷惑と思われないか、不安に思っている方もいるかも知れません。 残される家族はあなたの想いを残してほしいと思っているのでしょうか?また、どのくらいの方は家族に想いを残したいと思っているのでしょうか? 8割の子どもが想いを残して欲しいと思っている もし想いを残しても迷惑と思われないか不安に思っている方がいれば、そんな心配は全くありません。8割の子どもが親に本心や想いを残してほしいと思っています。[1]  いままで大切に育ててきてくれた親だからこそ、最後に今までの想いや本心を聞きたいと思うようです。 あなた自身の想いや希望家族への想い相続について今までは言えなかった話しあなたの今までの体験談家族との思い出家族への応援や励まし 特に、これらの想いを残して欲しいと思う方が多いようです。普段はあまりゆっくり話す内容ではないからこそ、最後の最後にどう想っていたのか残して欲しいのでしょう。 あなたが亡くなったあとで、家族が前向きに過ごせるように前向きな言葉を残してあげるとよいでしょう。 3割以上の方が家族に想いを残したい 終活を進めていくうえで、約3割以上の方が家族に想いを残したいと思うようです。[2] 終活は亡くなった後の片付けや整理だけではなく、今までの人生を振り返る時間でもあります。 アルバムの整理や思い出品の整理をすると、多くの思い出がありより多くの時間を過ごした家族に対しての想いが溢れてくるのでしょう。家族への溢れた想いをどのように残すかは、人それぞれあり自由です。 手紙などに文字で伝える生きている間に自分で伝えるビデオなどの動画で伝える 多くはこれらの方法を選ぶ場合が多いようです。ただ、家族に自分の本心を伝えるのは照れくさく感じる方が多いようで、手紙やビデオなどの動画を選ぶ方がほとんどです。 残す家族に想いを届ける3つの方法 残す家族に想いを届ける3つの方法 生きている間に自分で伝えるのではなく、亡くなったあとの家族に想いを届ける方法は主に3つあります。 エンディングノート手紙ビデオメッセージ これ以外にも思いつく方法があればそちらでもよいでしょう。どの方法を選ぶのかはあなた次第です。 しかし、どの方法であっても必ず家族に向けたメッセージを残していると伝えておきましょう。サプライズとして用意する方もいますが、誰もメッセージの存在を知らなかった場合、気付いてもらえない可能性があります。 最悪の場合、気付かれず遺品整理の際に処分されてしまうかもしれません。家族に秘密にしたいのであれば友人など、誰かにメッセージの存在を明かしておいてください。 できればその方に、自分が亡くなったら家族にメッセージを届けるようにお願いしてもいいでしょう。 エンディングノート 終活を始めるにあたり、いろいろな情報を書き残すためにエンディングノートを用意する方も多いでしょう。ほとんどのエンディングノートには、家族への想いを書き残すページが用意されています。 「あなたが一番思い出に残っているできごとは?」といった、質問形式で想いを残せるものもあります。家族に想いを残したいけど、何から書いたらよいのか迷う方は、このような質問形式でいろいろな想いを残せるエンディングノートを探してみましょう。 手紙 手紙は昔から想いを伝えるために使われてきたものです。どんな便箋を使うのか、どんな想いを伝えたいのか、何度も書き直しながら書きすすめる手紙は残された家族の今後の宝物となるでしょう。 手紙とは少し違うかもしれませんが、遺言書の付言部分に家族への想いを残す方もいます。付言とは、遺言書の最後に記載できるものです。書式やきまりに縛られず、自由に好きなだけ想いを書き綴れます。 ビデオメッセージ 最近は、ほとんどの方がスマホやカメラなどの手軽に動画を撮影できる機器を持っています。また、文字が書けない状態でも家族に想いを残せるため多く選ばれている方法です。 実際の姿や表情、声を残せるため、エンディングノートや手紙よりも多くの想いを家族に残せます。動画の撮影は自分で行うか、友人や家族にビデオメッセージの撮影をお願いしてもよいでしょう。 終活のビデオメッセージを撮影してくれるスタジオや業者もいます。 ただし、スタジオや業者に依頼した場合は当然お金がかかります。安くて4〜10万円程、こだわって編集などを依頼すると30万程度かかる場合もあるので、終活費用と相談しつつ業者の担当と相談しましょう。 家族にどんな想いを届けるといいの? 家族にどんな想いを届けるといいの? 遺言書とは違うので、書かなくていけない事項や書いてはいけない事項はありません。しかし、自由だからこそ何を残そうか迷うかもしれません。 家族への愛情や感謝言えなかった謝罪お願い相続について 多くの方は上記の4つを残しているケースが多いです。あくまで一例ですが、ぜひ参考にしてください。 家族への愛情や感謝 想いを残す場合、ほとんどの方が家族への愛情や感謝を残しています。日頃、家族に対して愛情や感謝をはっきりと伝えていますか? 照れくさかったり、恥ずかしかったりしてなかなか伝えられない想いも、亡くなったあとに見せるメッセージならはっきりと伝えられるでしょう。 言えなかった謝罪 仲違いしてしまった方や過去の行動に対して後悔しているのであれば、ぜひ想いを残しましょう。今まで謝罪をしても受け入れてもらえなかった場合でも、亡くなったあとに残した謝罪であれば受け入れてもらいやすくなります。 亡くなる寸前まで後悔しているくらいなら、メッセージをのこし心残りを解消してスッキリとした残りの人生を過ごしましょう。 お願い 亡くなったあと何か希望やお願いがあれば残しておきましょう。 家族同士仲良く過ごしてほしい遺骨や位牌をもって回って欲しい場所ペットの今後遺品整理について亡くなったと伝えてほしい友人や知人 心配事があれば、家族に想いを残すこのタイミングで伝えておいてもよいでしょう。 相続について 相続について触れる方も多いです。ただし、家族に想いを残すタイミングで遺産分割方法について触れても問題はありませんが、遺言書ではないので法的効力はありません。 しっかりと遺産分割方法について指定したい場合は、遺言書に遺産分割方法を記載し、こちらでなぜこのような内容にしたのかを伝えましょう。 遺言書だけではなく、実際にどんな想いで財産を分けたのかわかるため、納得してもらいやすくなります。遺産相続で家族に揉めてほしくないのであれば、相続について触れておきましょう。 まとめ:想いを届けるのは家族にとってもあなたにとってもよいこと 想いを届けるのは家族にとってもあなたにとってもよいこと いかがでしたか?今回は、想いを届ける方法や伝えるべき内容について紹介しました。 どんな方法で想いを届け、どんな内容を伝えるか、考えはまとまりましたか?残すメッセージに伝えてはいけない、伝えなければいけない内容にきまりは全くありません。自由だからこそ、あなたらしい想いを家族に届けましょう。 想いを届けるのは残してしまう家族にとっても、あなたが後悔のない最後を迎えるためにもよいです。ぜひ少しずつ、残す想いについて考えてみましょう。 参照元URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000049866.html 参照元URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000049866.html

  • 残す資産で家族が揉めないためにやっておくべきことをご紹介!

    残す資産で家族が揉めないためにやっておくべきことをご紹介!

    残す資産で家族が揉めないためにやっておくべきことをご紹介! 自分は家族に残せる遺産が少ないから、残した遺産で家族が揉めるような事態にはならないと安心していませんか?また、どんな遺産を家族に残せるのかしっかりと把握していますか? 今回は、残す遺産で家族が揉めないためにやっておくべきことをご紹介します。自分たちは関係ないのではなく、少しずつ家族に残す遺産について考えていきましょう。 家族に残す遺産とは 家族に残す遺産とは 家族に残す遺産といえば、お金や土地を思い浮かべる方が多いです。しかし、実際には多くの方が思い浮かべるお金や土地といった正の遺産にも相続税がかかるものと、かからないものがあります。 また、注意すべきは負の遺産といわれるものです。どういったものが該当するのか、くわしく見てきましょう。 相続税のかかる正の遺産 まずは多くの方が家族に残す遺産として意識している、相続税のかかる正の遺産です。国税庁は相続税のかかるものとして、以下のように決められています。 「死亡した人の財産を相続や遺贈(死因贈与を含みます。)によって取得した場合に、その取得した財産にかかります。」 引用:『No.4105 相続税がかかる財産』 この決まりに該当し、主に相続税がかかるものは以下の9つです。 現金預貯金有価証券宝石や貴金属土地家屋貸付金特許権著作権 これらの金銭に見積もれる経済的価値のあるものすべてに相続税がかかります。 意外と知られていないのが、特許権や著作権でしょう。もし、特許権や著作権を持っているのであれば、必ずその旨やいくら位の収入があるかを家族にわかるようにしておくとわかりやすいです。 相続税がかからない遺産 亡くなった方から引き継ぐもので経済的価値のあるものはすべて相続税かかるといいましたが、一部例外もあります。 相続税がかからない遺産例外墓地・墓石・仏具・神棚など骨董品として所持していた金の仏像など弔慰金・花輪代など業務上の死亡(普通給与の3年分を超える場合) 業務上の死亡ではない(普通給与の半年分を超える場合)生命保険金・退職手当金500万円×法定相続人の数以上の金額損害賠償金財産的損害(付添看護費や医療費などに対する賠償金を請求権)、逸失利益寄附した財産-相続税がかからない遺産 上記の5つは一定条件をクリアすれば相続税がかかりません。しかし、例外として記載した条件を外れた場合は相続税がかかります。 生命保険は場合によって相続税がかかる 先程、生命保険に関しては500万円×法定相続人の数以下の金額は相続税がかからないとお伝えしましたが、それを超える場合には相続税がかかります。 また、生命保険の中でも以下のようなものについては、被相続人自体が受取人の場合には相続税の課税財産となります。 入院給付金手術給付金通院給付金ガン診断一時金特定疾病保険金先進医療給付金就業不能給付金 さらに、死亡保険や満期保険金は契約者や被保険者に誰が該当しているかによって、税金の種類が変わることにも注意が必要です。 契約者=被保険者(相続税)500万円×法定相続人の数までは相続税がかかりません。契約者=保険金受取人(所得税)支払った保険料を差し引いた分から所得税を支払います。契約者・被保険者・保険金受取人がそれぞれ違う(贈与税) 所得税や贈与税は金額に応じた分を支払う必要があります。   できれば家族に残したくない負の遺産 遺産は何も先程紹介した正の遺産だけではありません。問題はできれば家族に残したくない負の遺産です。 借入金やローン未払金保証金や預り金保証責務や連帯責務公租公課 これらはあなたが亡くなった場合、残された家族に相続されます。 借入金やローンは負の遺産としてわかりやすいですが、意外と家族に伝えずにあとからトラブルになるのは連帯保証人です。連帯保証人になっている場合は誰の、どんな保証人になっており、いくらの借入金額なのかしっかりと家族に残しておきましょう。 相続放棄や限定承認といった選択 負の遺産があった場合や正の遺産であっても何らかの事情で遺産を相続したくない場合、残された家族には2つの選択肢があります。 1つ目は、正の遺産と負の遺産の両方の相続権を完全に放棄する相続放棄。2つ目は、正の遺産の金額が負の遺産を上回っている場合、正の遺産で負の遺産を支払い残った正の遺産分を相続する限定承認です。 どちらも申述期間は相続開始(亡くなった事実を知って)から3ヵ月以内です。相続人が複数いる場合に相続放棄や限定承認を行う場合は注意してください。 相続放棄に関しては複数人いる相続人のうち1人だけ相続放棄して、ほかの方は相続できます。しかし、限定承認は相続人全員が同意しなければ限定承認は行なえません。 残した遺産で揉める家族の特徴 残した遺産で揉める家族の特徴 ここでは、遺産で揉める家族の特徴を紹介します。 家族に残せる遺産は少ないから遺産で揉めたりしないだろうと安心していませんか?遺産で揉めた割合と相続金額は1,000万円以下で約33%、5,000万円以下で約42%です。遺産で揉める理由に相続金額はさほど関係ありません。 それではどんな特徴がある家族が遺産で揉めるのでしょうか? ➀相続人が仲が悪いか疎遠 相続人同士が仲が悪かったり、疎遠だったりすると遺産分割の際に行われる話し合いがスムーズに進まず、揉める場合が多いです。仲が悪い場合は、遺産をより多くもらいたい者同士で譲り合えず、揉める可能性があります。疎遠だった場合、そもそも遺産分割の話し合いに参加できない可能性があります。 また、遺産分割をする際には相続人全員の参加が必要です。委託したり、異議申し立てをしない約束で不参加で行う場合もありますが、連絡が取れる前提です。疎遠の場合、そもそも遺産分割を行う連絡すらできない場合があります。 ➁1人が高額の贈与を受けていた 相続人のうちの1人が高額の生前贈与を受けていた場合も、揉める原因になります。生前贈与がなければ、遺産がもっと残っていたかもしれない、生前贈与をもらっているのに遺産を平等に分けなければいけないのかといった問題が発生します。 特に、有効な遺言書がない場合は相続人同士の話し合いで決まりますが、かなり揉めるケースが多いです。 ➂金融資産以外の資産が多い お金など割れるものであればよいのですが家や土地などの不動産が多い場合、どう分けるのか選択肢が増えるため揉める原因になります。不動産の場合主に4つの選択肢があります。 現物分割換価分割代償分割共有 相続人が現在住んでいる場合は特に揉めやすいです。 ➃相続人に何らかの支障がある 相続人がもし認知症だった場合、きちんとした判断ができるか分からず相続の内容を一切理解していない可能性があります。そのような正常な判断ができないとされた場合は、成年後見人を選任します。 行方不明で連絡が取れない場合も、失踪宣言や不在者財産管理人を選任しなければいけません。これらの手続きは家庭裁判所で行うため、手間と時間がかかります。 ⑤想定外の相続人がいた 亡くなった方の前妻や前夫に子どもが居た場合、家族が知らない子どもが居た場合、血縁者であるため相続権があります。しかし、想定外の相続人と公平な相続を行いたくない相続人がいれば揉める原因になります。 ⑥介護負担が相続人で異なる 亡くなった方の介護を子どものうちの誰か一人だけが行っていた場合、介護分をほかの相続人よりも多く貰おうと思うため揉めやすくなります。一応、民法では介護を行っていた相続人に対してほかの相続人よりも多く相続できる制度があります。 しかし、それが認められるか、どの程度多く相続できるかは相続人同士で決めるため、揉める割合がかなり高いです。 ⑦遺産が使い込まれていた 亡くなった方の財産管理を相続人が1人で行って使い込んでいた、使い込みが疑われる状況の場合、遺産が少なくなるため揉める原因になります。また、相続についての話し合いの際に遺産の一部しか開示せず、揉める場合もあるので財産管理は複数で行うか、書面等ではっきりと残しておくとよいでしょう。 残した遺産で家族が揉めないためにやっておくべきこと 残した遺産で家族が揉めないためにやっておくべきこと 家族が遺産で揉めないため、生前にやっておくべきことはあります。自分が残した遺産で家族が揉める状況を望む方は居ないでしょう。それでは、家族が揉めないためにやっておくべきことを2つ紹介します。 遺言書を作る 相続で起こる揉めごとへの対策として有効なのが遺言書です。 ただし、便箋などに相続の割合を書くような簡易的なものではなく、弁護士や司法書士に依頼して、法的に有効な遺言書を作ってもらいましょう。「長男にすべて相続させて長女は0」など、よほど無茶苦茶ではない限り、法的に有効な遺言書が遺産相続の場では最も有効です。 エンディングノート 最近は早くに終活を始める方も多く、エンディングノートを書く方も増えています。エンディングノートは、財産や介護など意思疎通が難しい場合や死後にまつわるさまざまな希望を書き残すためのものです。 しかし、あくまで希望であり、遺産分割方法について記載はできますが遺言書のような法的効力はありません。エンディングノートに書いてある財産分与を採用するかは、相続人任せになりますので、あくまでも家族同士が揉めないように作っておくとよいでしょう。 家族信託の活用 家族信託とは、判断能力が低下する老後に備えて、持っている不動産や預貯金等の遺産を信用できる家族に管理や処分を任せる方法です。遺言書よりも幅広い遺産の承継ができます。 家族が遺産で揉めないために生前からの準備を 家族が遺産で揉めないために生前からの準備を いかがでしたか?今回は、残す遺産で家族が揉めないためにやっておくべき2つをご紹介しました。家族が揉めないための対策をやって無駄になることはありません。 家族には揉めずに仲良くして欲しいと思うのは当然ですよね。自分の所は大丈夫と決めつけるのではなく、できる限り家族が遺産で揉めないために生前から準備をしておきましょう。

  • 家族への思いを残すためにビデオメッセージを選ぶメリットやポイントを解説

    家族への思いを残すためにビデオメッセージを選ぶメリットやポイントを解説

    家族への思いを残すためにビデオメッセージを選ぶメリットやポイントを解説(イメージ) あなたは亡くなったあと、家族にどんなメッセージを残したいですか?スマホやビデオカメラなど、動画を気軽に残せるようになった現在では家族へビデオメッセージを残す方が多いです。 今回はビデオメッセージを残したい方、検討中の方に向けてビデオメッセージのメリットやポイントをくわしく解説していきます。 家族にビデオメッセージを残す 家族にビデオメッセージを残す 亡くなったときのために、家族に手紙を残す方も多いですが、顔が見れて声も聞けるビデオメッセージの方がより気持ちを伝えやすいです。 以前は、ビデオメッセージを残すためにわざわざカメラ館などに訪れる必要がありました。しかし、最近ではほとんどの方がスマホやカメラを持っており、それらで簡単に動画を撮影できるため、ビデオメッセージを残そうとする方が増えているようです。 遺言書の内容に対して、なぜそういった割り振りをしたのか、ビデオメッセージで説明する方も居ます。遺言書に関するトラブルは多いですが、文字として残しておくだけではなくビデオメッセージでも残すと納得しやすくなります。 遺言をビデオメッセージでは残せない 遺言書の内容に対して、なぜそういった割り振りにしたのかなどをビデオメッセージで説明する方もいると記載しました。ここで注意すべきは、ビデオメッセージのみで遺言を残しても、それはあくまで希望であって法的効力は一切ない点です。 遺言書に法的効力をもたせたいのであれば、必ず決められた書式にそって紙で用意しておく必要があります。ビデオメッセージは遺言書自体ではなく、遺言書の補佐程度に思っておきましょう。 遺言書の「付言」をビデオメッセージで残す 遺言書の「付言」をビデオメッセージで残す 折角ビデオメッセージで遺言書にふれるのであれば、「付言」をビデオメッセージで残しましょう。あまり聞き慣れない「付言」ですが、家族に気持ちを伝えるうえでとても大切なものなので、ぜひ知っておいてください。 遺言書の「付言」とは? 付言とは遺言書の最後に記載できる文章で、書式や制限はないため家族への感謝や割り振りに対する説明を伝えられます。付言に書いたものに関しては、法的効力はありません。また、必ず書かなければいけないものでもないので書かない方もいます。 逆に、付言だけで数ページも書く方もいるようです。それほど自由であるため、付言部分を文章ではなくビデオメッセージで残すのも一つの選択肢です。 法定遺言事項との違い 付言と法定遺言事項の違いですが、書式が決まっており法的効力があるかどうかです。付言は先程も記載したとおり、書式などは決まっておらず、遺言書を作成した理由や希望、感謝の気持ちなどを書くことができます。 それに対して法定遺言事項は書式が決められており、法定遺言事項に書かれた遺産分割方法については法的効力を持ちます。 付言をビデオメッセージにするメリット 付言をビデオメッセージにするメリットは大きく2つあります。 より気持ちが伝わる家族での争い回避 付言をビデオメッセージにするデメリットはほぼ存在しません。そのため今回は、メリットのみに絞っています。それぞれくわしく解説していきます。 より気持ちが伝わる もちろん気持ちがこもった手紙(付言)も十分に家族に気持ちが伝わるでしょう。しかし、どうしても文字では限界があります。 文字よりもビデオメッセージの方が表情や音声があるため、より気持ちが伝わります。家族への感謝を伝えたいのであればぜひ、文字だけではなくビデオメッセージも検討してください。 家族での争い回避 遺言書は文字情報しか残らないため偽装のリスクが伴います。本当に亡くなった方が書いたのか、誰かが偽装したのではないかと家族で争いになる場合があるのも事実です。 それに対してビデオメッセージは偽装するのはほぼ不可能なため亡くなった方が本当に納得して書いた証明になります。偽装の可能性がなくなり、家族での争いの回避につながります。 家族にビデオメッセージを残すポイント 家族にビデオメッセージを残すポイント それでは実際にビデオメッセージを残す際のポイントは何でしょうか?今回紹介するポイントは2つです。 メッセージの存在を家族などに伝える誰かと一緒にメッセージを残す 特に1つ目は重要です。それぞれに解説します。 メッセージの存在を家族などに伝える 折角ビデオメッセージを残したものの、サプライズだと家族に秘密にしていたら発見されない可能性があります。スマホやカメラに残した場合、すべてのフォルダが確認されるかはわかりません。 また、SDやUSBメモリーの場合もすべてを確認するかわからない上に、遺品整理の際に処分される可能性もないとは言い切れません。ビデオメッセージを残す場合は、ビデオメッセージの存在を必ず家族などに伝えておきましょう。 エンディングノートを書いているのであれば、エンディングノートの分かりやすいところに見逃されないように、ビデオメッセージの存在を記載する方も居ます。家族にサプライズしたい場合は、遺言書を預ける弁護士などに依頼してもよいでしょう。 きちんとメッセージを家族に伝えるために、自分以外の誰かにビデオメッセージの存在を必ず伝えておいてください。ビデオメッセージを残すうえで、最も怖いのはその存在に気付いてもらえなかった場合です。そんな事態だけは避けるようにしましょう。 誰かと一緒にメッセージを残す あなたは誰か一緒にメッセージを残したい相手は居ますか?ビデオメッセージは遺言書ではないため、決まった形はありません。 配偶者の方と一緒に親しい友人と一緒に大切なペットと一緒に立派に育て上げた我が子と一緒にかわいい孫と一緒に ビデオに残っても全く問題ありません。 また、残しておくビデオメッセージは1本だけである必要もありません。日々の生活を録画し、それをまとめてビデオメッセージにしてもいいでしょう。決まりがないからこそ、自由にあなたらしいビデオメッセージを残せます。 ビデオメッセージの撮影方法 ビデオメッセージの撮影方法 何度もお伝えしていますが、ビデオメッセージにきまりはありません。自由にあなたらしいものを残せます。ビデオメッセージを残す方法は主に2つあります。 業者に依頼する自分で撮影する それではそれぞれ解説します。 業者に依頼する 1つ目は業者に依頼してビデオメッセージを作る方法です。亡くなった方からのビデオメッセージは間違いなく、残された家族の宝物になるでしょう。 業者に依頼すると、ビデオメッセージのクオリティが上がります。撮影だけではなく、編集を請け負ってくれる業者もあるので希望する演出を叶えられるかもしれません。 担当スタッフと一緒に、何を伝えたいのか、どんな物を残したいのかじっくりと話し合える点も業者に依頼するメリットでしょう。 ただし、業者に依頼する場合は当然撮影費用がかかります。どのような物を希望するかにもよりますが、4〜10万円ほどが多いようです。 凝ったものを作るのであれば30万円程かかる場合もあるので、使える費用と相談しつつ決めていきましょう。 自分で撮影する 2つ目は自分で撮影する方法です。手持ちのスマホや録画機能があるカメラで気軽に撮影できます。 仮に少し手ブレをしてしまったり、失敗した様子が撮影されてしまったりしても残された家族にとっては微笑ましく、嬉しいものです。 また、日々の何気ない日常をこまめに撮影できるので、伝えたい内容を少しずつ積み重ねていけます。自分で撮影するため、かしこまった様子ではなく、とてもリラックスした状態での撮影ができるでしょう。 家族への最後の気持ちはぜひビデオメッセージで 家族への最後の気持ちはぜひビデオメッセージで いかがでしたか?今回は、家族にビデオメッセージを残すためにビデオメッセージを選ぶメリットやポイントを解説しました。 誰でも気軽に動画撮影ができる時代だからこそ、ぜひ最後の家族へのメッセージをビデオメッセージにしてみませんか? どうしても自分で撮影するのが不安であれば、終活のビデオメッセージ作成を請け負っている業者も存在します。あなたは残してしまう家族に向けてどんなメッセージを残したいですか?

  • 残す家族へ想いを届ける|想いの届け方や伝えるべき内容をご紹介!

    残す家族へ想いを届ける|想いの届け方や伝えるべき内容をご紹介! 終活を進めていくうえで、残してしまう家族に届けたい想いが出てくるのは当然です。今回は、家族に届けたい想いが出てきた方に向けて、想いの届け方や伝えるべき内容についてご紹介します。 ただし、ここで紹介するのはほんの1例であり、必ずこうしなければいけないといったきまりは特にありません。間違いなどはないので、あなたのまっすぐで素直な想いを残しましょう。 残す家族に想いを届ける 残す家族に想いを届ける 想いを残したいけど残される家族は想いを残して迷惑と思われないか、不安に思っている方もいるかも知れません。 残される家族はあなたの想いを残してほしいと思っているのでしょうか?また、どのくらいの方は家族に想いを残したいと思っているのでしょうか? 8割の子どもが想いを残して欲しいと思っている もし想いを残しても迷惑と思われないか不安に思っている方がいれば、そんな心配は全くありません。8割の子どもが親に本心や想いを残してほしいと思っています。[1]  いままで大切に育ててきてくれた親だからこそ、最後に今までの想いや本心を聞きたいと思うようです。 あなた自身の想いや希望家族への想い相続について今までは言えなかった話しあなたの今までの体験談家族との思い出家族への応援や励まし 特に、これらの想いを残して欲しいと思う方が多いようです。普段はあまりゆっくり話す内容ではないからこそ、最後の最後にどう想っていたのか残して欲しいのでしょう。 あなたが亡くなったあとで、家族が前向きに過ごせるように前向きな言葉を残してあげるとよいでしょう。 3割以上の方が家族に想いを残したい 終活を進めていくうえで、約3割以上の方が家族に想いを残したいと思うようです。[2] 終活は亡くなった後の片付けや整理だけではなく、今までの人生を振り返る時間でもあります。 アルバムの整理や思い出品の整理をすると、多くの思い出がありより多くの時間を過ごした家族に対しての想いが溢れてくるのでしょう。家族への溢れた想いをどのように残すかは、人それぞれあり自由です。 手紙などに文字で伝える生きている間に自分で伝えるビデオなどの動画で伝える 多くはこれらの方法を選ぶ場合が多いようです。ただ、家族に自分の本心を伝えるのは照れくさく感じる方が多いようで、手紙やビデオなどの動画を選ぶ方がほとんどです。 残す家族に想いを届ける3つの方法 残す家族に想いを届ける3つの方法 生きている間に自分で伝えるのではなく、亡くなったあとの家族に想いを届ける方法は主に3つあります。 エンディングノート手紙ビデオメッセージ これ以外にも思いつく方法があればそちらでもよいでしょう。どの方法を選ぶのかはあなた次第です。 しかし、どの方法であっても必ず家族に向けたメッセージを残していると伝えておきましょう。サプライズとして用意する方もいますが、誰もメッセージの存在を知らなかった場合、気付いてもらえない可能性があります。 最悪の場合、気付かれず遺品整理の際に処分されてしまうかもしれません。家族に秘密にしたいのであれば友人など、誰かにメッセージの存在を明かしておいてください。 できればその方に、自分が亡くなったら家族にメッセージを届けるようにお願いしてもいいでしょう。 エンディングノート 終活を始めるにあたり、いろいろな情報を書き残すためにエンディングノートを用意する方も多いでしょう。ほとんどのエンディングノートには、家族への想いを書き残すページが用意されています。 「あなたが一番思い出に残っているできごとは?」といった、質問形式で想いを残せるものもあります。家族に想いを残したいけど、何から書いたらよいのか迷う方は、このような質問形式でいろいろな想いを残せるエンディングノートを探してみましょう。 手紙 手紙は昔から想いを伝えるために使われてきたものです。どんな便箋を使うのか、どんな想いを伝えたいのか、何度も書き直しながら書きすすめる手紙は残された家族の今後の宝物となるでしょう。 手紙とは少し違うかもしれませんが、遺言書の付言部分に家族への想いを残す方もいます。付言とは、遺言書の最後に記載できるものです。書式やきまりに縛られず、自由に好きなだけ想いを書き綴れます。 ビデオメッセージ 最近は、ほとんどの方がスマホやカメラなどの手軽に動画を撮影できる機器を持っています。また、文字が書けない状態でも家族に想いを残せるため多く選ばれている方法です。 実際の姿や表情、声を残せるため、エンディングノートや手紙よりも多くの想いを家族に残せます。動画の撮影は自分で行うか、友人や家族にビデオメッセージの撮影をお願いしてもよいでしょう。 終活のビデオメッセージを撮影してくれるスタジオや業者もいます。 ただし、スタジオや業者に依頼した場合は当然お金がかかります。安くて4〜10万円程、こだわって編集などを依頼すると30万程度かかる場合もあるので、終活費用と相談しつつ業者の担当と相談しましょう。 家族にどんな想いを届けるといいの? 家族にどんな想いを届けるといいの? 遺言書とは違うので、書かなくていけない事項や書いてはいけない事項はありません。しかし、自由だからこそ何を残そうか迷うかもしれません。 家族への愛情や感謝言えなかった謝罪お願い相続について 多くの方は上記の4つを残しているケースが多いです。あくまで一例ですが、ぜひ参考にしてください。 家族への愛情や感謝 想いを残す場合、ほとんどの方が家族への愛情や感謝を残しています。日頃、家族に対して愛情や感謝をはっきりと伝えていますか? 照れくさかったり、恥ずかしかったりしてなかなか伝えられない想いも、亡くなったあとに見せるメッセージならはっきりと伝えられるでしょう。 言えなかった謝罪 仲違いしてしまった方や過去の行動に対して後悔しているのであれば、ぜひ想いを残しましょう。今まで謝罪をしても受け入れてもらえなかった場合でも、亡くなったあとに残した謝罪であれば受け入れてもらいやすくなります。 亡くなる寸前まで後悔しているくらいなら、メッセージをのこし心残りを解消してスッキリとした残りの人生を過ごしましょう。 お願い 亡くなったあと何か希望やお願いがあれば残しておきましょう。 家族同士仲良く過ごしてほしい遺骨や位牌をもって回って欲しい場所ペットの今後遺品整理について亡くなったと伝えてほしい友人や知人 心配事があれば、家族に想いを残すこのタイミングで伝えておいてもよいでしょう。 相続について 相続について触れる方も多いです。ただし、家族に想いを残すタイミングで遺産分割方法について触れても問題はありませんが、遺言書ではないので法的効力はありません。 しっかりと遺産分割方法について指定したい場合は、遺言書に遺産分割方法を記載し、こちらでなぜこのような内容にしたのかを伝えましょう。 遺言書だけではなく、実際にどんな想いで財産を分けたのかわかるため、納得してもらいやすくなります。遺産相続で家族に揉めてほしくないのであれば、相続について触れておきましょう。 まとめ:想いを届けるのは家族にとってもあなたにとってもよいこと 想いを届けるのは家族にとってもあなたにとってもよいこと いかがでしたか?今回は、想いを届ける方法や伝えるべき内容について紹介しました。 どんな方法で想いを届け、どんな内容を伝えるか、考えはまとまりましたか?残すメッセージに伝えてはいけない、伝えなければいけない内容にきまりは全くありません。自由だからこそ、あなたらしい想いを家族に届けましょう。 想いを届けるのは残してしまう家族にとっても、あなたが後悔のない最後を迎えるためにもよいです。ぜひ少しずつ、残す想いについて考えてみましょう。 参照元URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000049866.html 参照元URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000049866.html

  • 残す資産で家族が揉めないためにやっておくべきことをご紹介!

    残す資産で家族が揉めないためにやっておくべきことをご紹介! 自分は家族に残せる遺産が少ないから、残した遺産で家族が揉めるような事態にはならないと安心していませんか?また、どんな遺産を家族に残せるのかしっかりと把握していますか? 今回は、残す遺産で家族が揉めないためにやっておくべきことをご紹介します。自分たちは関係ないのではなく、少しずつ家族に残す遺産について考えていきましょう。 家族に残す遺産とは 家族に残す遺産とは 家族に残す遺産といえば、お金や土地を思い浮かべる方が多いです。しかし、実際には多くの方が思い浮かべるお金や土地といった正の遺産にも相続税がかかるものと、かからないものがあります。 また、注意すべきは負の遺産といわれるものです。どういったものが該当するのか、くわしく見てきましょう。 相続税のかかる正の遺産 まずは多くの方が家族に残す遺産として意識している、相続税のかかる正の遺産です。国税庁は相続税のかかるものとして、以下のように決められています。 「死亡した人の財産を相続や遺贈(死因贈与を含みます。)によって取得した場合に、その取得した財産にかかります。」 引用:『No.4105 相続税がかかる財産』 この決まりに該当し、主に相続税がかかるものは以下の9つです。 現金預貯金有価証券宝石や貴金属土地家屋貸付金特許権著作権 これらの金銭に見積もれる経済的価値のあるものすべてに相続税がかかります。 意外と知られていないのが、特許権や著作権でしょう。もし、特許権や著作権を持っているのであれば、必ずその旨やいくら位の収入があるかを家族にわかるようにしておくとわかりやすいです。 相続税がかからない遺産 亡くなった方から引き継ぐもので経済的価値のあるものはすべて相続税かかるといいましたが、一部例外もあります。 相続税がかからない遺産例外墓地・墓石・仏具・神棚など骨董品として所持していた金の仏像など弔慰金・花輪代など業務上の死亡(普通給与の3年分を超える場合) 業務上の死亡ではない(普通給与の半年分を超える場合)生命保険金・退職手当金500万円×法定相続人の数以上の金額損害賠償金財産的損害(付添看護費や医療費などに対する賠償金を請求権)、逸失利益寄附した財産-相続税がかからない遺産 上記の5つは一定条件をクリアすれば相続税がかかりません。しかし、例外として記載した条件を外れた場合は相続税がかかります。 生命保険は場合によって相続税がかかる 先程、生命保険に関しては500万円×法定相続人の数以下の金額は相続税がかからないとお伝えしましたが、それを超える場合には相続税がかかります。 また、生命保険の中でも以下のようなものについては、被相続人自体が受取人の場合には相続税の課税財産となります。 入院給付金手術給付金通院給付金ガン診断一時金特定疾病保険金先進医療給付金就業不能給付金 さらに、死亡保険や満期保険金は契約者や被保険者に誰が該当しているかによって、税金の種類が変わることにも注意が必要です。 契約者=被保険者(相続税)500万円×法定相続人の数までは相続税がかかりません。契約者=保険金受取人(所得税)支払った保険料を差し引いた分から所得税を支払います。契約者・被保険者・保険金受取人がそれぞれ違う(贈与税) 所得税や贈与税は金額に応じた分を支払う必要があります。   できれば家族に残したくない負の遺産 遺産は何も先程紹介した正の遺産だけではありません。問題はできれば家族に残したくない負の遺産です。 借入金やローン未払金保証金や預り金保証責務や連帯責務公租公課 これらはあなたが亡くなった場合、残された家族に相続されます。 借入金やローンは負の遺産としてわかりやすいですが、意外と家族に伝えずにあとからトラブルになるのは連帯保証人です。連帯保証人になっている場合は誰の、どんな保証人になっており、いくらの借入金額なのかしっかりと家族に残しておきましょう。 相続放棄や限定承認といった選択 負の遺産があった場合や正の遺産であっても何らかの事情で遺産を相続したくない場合、残された家族には2つの選択肢があります。 1つ目は、正の遺産と負の遺産の両方の相続権を完全に放棄する相続放棄。2つ目は、正の遺産の金額が負の遺産を上回っている場合、正の遺産で負の遺産を支払い残った正の遺産分を相続する限定承認です。 どちらも申述期間は相続開始(亡くなった事実を知って)から3ヵ月以内です。相続人が複数いる場合に相続放棄や限定承認を行う場合は注意してください。 相続放棄に関しては複数人いる相続人のうち1人だけ相続放棄して、ほかの方は相続できます。しかし、限定承認は相続人全員が同意しなければ限定承認は行なえません。 残した遺産で揉める家族の特徴 残した遺産で揉める家族の特徴 ここでは、遺産で揉める家族の特徴を紹介します。 家族に残せる遺産は少ないから遺産で揉めたりしないだろうと安心していませんか?遺産で揉めた割合と相続金額は1,000万円以下で約33%、5,000万円以下で約42%です。遺産で揉める理由に相続金額はさほど関係ありません。 それではどんな特徴がある家族が遺産で揉めるのでしょうか? ➀相続人が仲が悪いか疎遠 相続人同士が仲が悪かったり、疎遠だったりすると遺産分割の際に行われる話し合いがスムーズに進まず、揉める場合が多いです。仲が悪い場合は、遺産をより多くもらいたい者同士で譲り合えず、揉める可能性があります。疎遠だった場合、そもそも遺産分割の話し合いに参加できない可能性があります。 また、遺産分割をする際には相続人全員の参加が必要です。委託したり、異議申し立てをしない約束で不参加で行う場合もありますが、連絡が取れる前提です。疎遠の場合、そもそも遺産分割を行う連絡すらできない場合があります。 ➁1人が高額の贈与を受けていた 相続人のうちの1人が高額の生前贈与を受けていた場合も、揉める原因になります。生前贈与がなければ、遺産がもっと残っていたかもしれない、生前贈与をもらっているのに遺産を平等に分けなければいけないのかといった問題が発生します。 特に、有効な遺言書がない場合は相続人同士の話し合いで決まりますが、かなり揉めるケースが多いです。 ➂金融資産以外の資産が多い お金など割れるものであればよいのですが家や土地などの不動産が多い場合、どう分けるのか選択肢が増えるため揉める原因になります。不動産の場合主に4つの選択肢があります。 現物分割換価分割代償分割共有 相続人が現在住んでいる場合は特に揉めやすいです。 ➃相続人に何らかの支障がある 相続人がもし認知症だった場合、きちんとした判断ができるか分からず相続の内容を一切理解していない可能性があります。そのような正常な判断ができないとされた場合は、成年後見人を選任します。 行方不明で連絡が取れない場合も、失踪宣言や不在者財産管理人を選任しなければいけません。これらの手続きは家庭裁判所で行うため、手間と時間がかかります。 ⑤想定外の相続人がいた 亡くなった方の前妻や前夫に子どもが居た場合、家族が知らない子どもが居た場合、血縁者であるため相続権があります。しかし、想定外の相続人と公平な相続を行いたくない相続人がいれば揉める原因になります。 ⑥介護負担が相続人で異なる 亡くなった方の介護を子どものうちの誰か一人だけが行っていた場合、介護分をほかの相続人よりも多く貰おうと思うため揉めやすくなります。一応、民法では介護を行っていた相続人に対してほかの相続人よりも多く相続できる制度があります。 しかし、それが認められるか、どの程度多く相続できるかは相続人同士で決めるため、揉める割合がかなり高いです。 ⑦遺産が使い込まれていた 亡くなった方の財産管理を相続人が1人で行って使い込んでいた、使い込みが疑われる状況の場合、遺産が少なくなるため揉める原因になります。また、相続についての話し合いの際に遺産の一部しか開示せず、揉める場合もあるので財産管理は複数で行うか、書面等ではっきりと残しておくとよいでしょう。 残した遺産で家族が揉めないためにやっておくべきこと 残した遺産で家族が揉めないためにやっておくべきこと 家族が遺産で揉めないため、生前にやっておくべきことはあります。自分が残した遺産で家族が揉める状況を望む方は居ないでしょう。それでは、家族が揉めないためにやっておくべきことを2つ紹介します。 遺言書を作る 相続で起こる揉めごとへの対策として有効なのが遺言書です。 ただし、便箋などに相続の割合を書くような簡易的なものではなく、弁護士や司法書士に依頼して、法的に有効な遺言書を作ってもらいましょう。「長男にすべて相続させて長女は0」など、よほど無茶苦茶ではない限り、法的に有効な遺言書が遺産相続の場では最も有効です。 エンディングノート 最近は早くに終活を始める方も多く、エンディングノートを書く方も増えています。エンディングノートは、財産や介護など意思疎通が難しい場合や死後にまつわるさまざまな希望を書き残すためのものです。 しかし、あくまで希望であり、遺産分割方法について記載はできますが遺言書のような法的効力はありません。エンディングノートに書いてある財産分与を採用するかは、相続人任せになりますので、あくまでも家族同士が揉めないように作っておくとよいでしょう。 家族信託の活用 家族信託とは、判断能力が低下する老後に備えて、持っている不動産や預貯金等の遺産を信用できる家族に管理や処分を任せる方法です。遺言書よりも幅広い遺産の承継ができます。 家族が遺産で揉めないために生前からの準備を 家族が遺産で揉めないために生前からの準備を いかがでしたか?今回は、残す遺産で家族が揉めないためにやっておくべき2つをご紹介しました。家族が揉めないための対策をやって無駄になることはありません。 家族には揉めずに仲良くして欲しいと思うのは当然ですよね。自分の所は大丈夫と決めつけるのではなく、できる限り家族が遺産で揉めないために生前から準備をしておきましょう。

  • 家族への思いを残すためにビデオメッセージを選ぶメリットやポイントを解説

    家族への思いを残すためにビデオメッセージを選ぶメリットやポイントを解説(イメージ) あなたは亡くなったあと、家族にどんなメッセージを残したいですか?スマホやビデオカメラなど、動画を気軽に残せるようになった現在では家族へビデオメッセージを残す方が多いです。 今回はビデオメッセージを残したい方、検討中の方に向けてビデオメッセージのメリットやポイントをくわしく解説していきます。 家族にビデオメッセージを残す 家族にビデオメッセージを残す 亡くなったときのために、家族に手紙を残す方も多いですが、顔が見れて声も聞けるビデオメッセージの方がより気持ちを伝えやすいです。 以前は、ビデオメッセージを残すためにわざわざカメラ館などに訪れる必要がありました。しかし、最近ではほとんどの方がスマホやカメラを持っており、それらで簡単に動画を撮影できるため、ビデオメッセージを残そうとする方が増えているようです。 遺言書の内容に対して、なぜそういった割り振りをしたのか、ビデオメッセージで説明する方も居ます。遺言書に関するトラブルは多いですが、文字として残しておくだけではなくビデオメッセージでも残すと納得しやすくなります。 遺言をビデオメッセージでは残せない 遺言書の内容に対して、なぜそういった割り振りにしたのかなどをビデオメッセージで説明する方もいると記載しました。ここで注意すべきは、ビデオメッセージのみで遺言を残しても、それはあくまで希望であって法的効力は一切ない点です。 遺言書に法的効力をもたせたいのであれば、必ず決められた書式にそって紙で用意しておく必要があります。ビデオメッセージは遺言書自体ではなく、遺言書の補佐程度に思っておきましょう。 遺言書の「付言」をビデオメッセージで残す 遺言書の「付言」をビデオメッセージで残す 折角ビデオメッセージで遺言書にふれるのであれば、「付言」をビデオメッセージで残しましょう。あまり聞き慣れない「付言」ですが、家族に気持ちを伝えるうえでとても大切なものなので、ぜひ知っておいてください。 遺言書の「付言」とは? 付言とは遺言書の最後に記載できる文章で、書式や制限はないため家族への感謝や割り振りに対する説明を伝えられます。付言に書いたものに関しては、法的効力はありません。また、必ず書かなければいけないものでもないので書かない方もいます。 逆に、付言だけで数ページも書く方もいるようです。それほど自由であるため、付言部分を文章ではなくビデオメッセージで残すのも一つの選択肢です。 法定遺言事項との違い 付言と法定遺言事項の違いですが、書式が決まっており法的効力があるかどうかです。付言は先程も記載したとおり、書式などは決まっておらず、遺言書を作成した理由や希望、感謝の気持ちなどを書くことができます。 それに対して法定遺言事項は書式が決められており、法定遺言事項に書かれた遺産分割方法については法的効力を持ちます。 付言をビデオメッセージにするメリット 付言をビデオメッセージにするメリットは大きく2つあります。 より気持ちが伝わる家族での争い回避 付言をビデオメッセージにするデメリットはほぼ存在しません。そのため今回は、メリットのみに絞っています。それぞれくわしく解説していきます。 より気持ちが伝わる もちろん気持ちがこもった手紙(付言)も十分に家族に気持ちが伝わるでしょう。しかし、どうしても文字では限界があります。 文字よりもビデオメッセージの方が表情や音声があるため、より気持ちが伝わります。家族への感謝を伝えたいのであればぜひ、文字だけではなくビデオメッセージも検討してください。 家族での争い回避 遺言書は文字情報しか残らないため偽装のリスクが伴います。本当に亡くなった方が書いたのか、誰かが偽装したのではないかと家族で争いになる場合があるのも事実です。 それに対してビデオメッセージは偽装するのはほぼ不可能なため亡くなった方が本当に納得して書いた証明になります。偽装の可能性がなくなり、家族での争いの回避につながります。 家族にビデオメッセージを残すポイント 家族にビデオメッセージを残すポイント それでは実際にビデオメッセージを残す際のポイントは何でしょうか?今回紹介するポイントは2つです。 メッセージの存在を家族などに伝える誰かと一緒にメッセージを残す 特に1つ目は重要です。それぞれに解説します。 メッセージの存在を家族などに伝える 折角ビデオメッセージを残したものの、サプライズだと家族に秘密にしていたら発見されない可能性があります。スマホやカメラに残した場合、すべてのフォルダが確認されるかはわかりません。 また、SDやUSBメモリーの場合もすべてを確認するかわからない上に、遺品整理の際に処分される可能性もないとは言い切れません。ビデオメッセージを残す場合は、ビデオメッセージの存在を必ず家族などに伝えておきましょう。 エンディングノートを書いているのであれば、エンディングノートの分かりやすいところに見逃されないように、ビデオメッセージの存在を記載する方も居ます。家族にサプライズしたい場合は、遺言書を預ける弁護士などに依頼してもよいでしょう。 きちんとメッセージを家族に伝えるために、自分以外の誰かにビデオメッセージの存在を必ず伝えておいてください。ビデオメッセージを残すうえで、最も怖いのはその存在に気付いてもらえなかった場合です。そんな事態だけは避けるようにしましょう。 誰かと一緒にメッセージを残す あなたは誰か一緒にメッセージを残したい相手は居ますか?ビデオメッセージは遺言書ではないため、決まった形はありません。 配偶者の方と一緒に親しい友人と一緒に大切なペットと一緒に立派に育て上げた我が子と一緒にかわいい孫と一緒に ビデオに残っても全く問題ありません。 また、残しておくビデオメッセージは1本だけである必要もありません。日々の生活を録画し、それをまとめてビデオメッセージにしてもいいでしょう。決まりがないからこそ、自由にあなたらしいビデオメッセージを残せます。 ビデオメッセージの撮影方法 ビデオメッセージの撮影方法 何度もお伝えしていますが、ビデオメッセージにきまりはありません。自由にあなたらしいものを残せます。ビデオメッセージを残す方法は主に2つあります。 業者に依頼する自分で撮影する それではそれぞれ解説します。 業者に依頼する 1つ目は業者に依頼してビデオメッセージを作る方法です。亡くなった方からのビデオメッセージは間違いなく、残された家族の宝物になるでしょう。 業者に依頼すると、ビデオメッセージのクオリティが上がります。撮影だけではなく、編集を請け負ってくれる業者もあるので希望する演出を叶えられるかもしれません。 担当スタッフと一緒に、何を伝えたいのか、どんな物を残したいのかじっくりと話し合える点も業者に依頼するメリットでしょう。 ただし、業者に依頼する場合は当然撮影費用がかかります。どのような物を希望するかにもよりますが、4〜10万円ほどが多いようです。 凝ったものを作るのであれば30万円程かかる場合もあるので、使える費用と相談しつつ決めていきましょう。 自分で撮影する 2つ目は自分で撮影する方法です。手持ちのスマホや録画機能があるカメラで気軽に撮影できます。 仮に少し手ブレをしてしまったり、失敗した様子が撮影されてしまったりしても残された家族にとっては微笑ましく、嬉しいものです。 また、日々の何気ない日常をこまめに撮影できるので、伝えたい内容を少しずつ積み重ねていけます。自分で撮影するため、かしこまった様子ではなく、とてもリラックスした状態での撮影ができるでしょう。 家族への最後の気持ちはぜひビデオメッセージで 家族への最後の気持ちはぜひビデオメッセージで いかがでしたか?今回は、家族にビデオメッセージを残すためにビデオメッセージを選ぶメリットやポイントを解説しました。 誰でも気軽に動画撮影ができる時代だからこそ、ぜひ最後の家族へのメッセージをビデオメッセージにしてみませんか? どうしても自分で撮影するのが不安であれば、終活のビデオメッセージ作成を請け負っている業者も存在します。あなたは残してしまう家族に向けてどんなメッセージを残したいですか?

コトダマのバナー