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遺産相続問題を弁護士に依頼する理由とは?メリットや理由を交えご紹介

遺産の相続について家族で話をするがまとまらずお困りではありませんか。遺産の相続問題は長引けば長引くほど手続きが煩雑になることが多いです。家族間で話をするだけではなく、法律の専門家である弁護士に相談をしてみませんか。

残された家族の幸せを願って遺産を残してくださった想いをしっかりと受け取るためにも、法律の専門家である弁護士に相談をしてそれぞれが納得する形で問題に向き合いませんか。

この記事では、遺産相続問題を弁護士に依頼する理由やメリットなどについて例を交えながらお話をしていきます。

専門家に相談しないことにより想定される問題点

専門家である弁護士に相談しないことにより、想定される問題点をいくつかご紹介します。

遺産相続の専門知識がないために損をする

法定相続分(遺産の取り分)、対象となる遺産の範囲、遺産(不動産)等の適切な評価はほとんどの遺産相続問題で重要なポイントになるのですが、遺族の方が十分な知識を持っていることはほとんどありません。

また、お亡くなりになる前に遺産を受け取られている場合、残された分を均等に割り振ってしまうと不平等が生じてしまいます。

このような不平等を正す制度として、「特別受益」というものがあるのですが、その存在を知らなければ不平等なまま遺産相続が終了してしまいます。

そのほか、遺族には遺留分と呼ばれる最低限遺産を相続できる権利があるのですが、遺言書がある場合などそれを鵜呑みにしてしまい損をしてしまうケースも多く存在します。

親族間の対立が激化する

遺産相続についての知識が不十分にもかかわらず、自身の希望・要望を伝えてしまうと揉め事の原因になってしまうことが多いです。

身内であることが遠慮や配慮を無くしてしまい、家族間に大きな溝が生じ絶縁状態になるといったような、大きなトラブルにつながってしまう可能性もあります。

必要な法的手続きを取ることが難しい

遺産相続問題では、可能な限り早く遺産分割協議をおこなうことが望ましいです。遺産分割協議が素早くおこなわれず年月が経過してしまうと、銀行預金を引き出すことが難しくなる可能性があります。

そのほか、不動産の場合は2次相続(相続人が死亡しさらに相続が発生する状態)の問題があります。2次相続により相続人が増え、後になればなるほど遺産分割協議が複雑かつ困難になります。

さらに、相続放棄や遺留分減殺請求には期限があるため、期限を過ぎてから相談をしても時すでに遅しになってしまいます。

煩雑な法的な手続きを自身でおこなう必要がある

遺産分割協議書の作成には高度に法的な知識が必要なこともあり、専門知識の不足している遺族が作成することは通常困難とされています。

また、遺産分割協議の前提として、遺産の調査、遺産の評価、相続人の範囲の調査といったことが必要になるのですが、これらに関しても専門的な知識がなければおこなうことは難しいです。

相続放棄や遺留分減殺請求をおこなう際にも専門家の助言が必要になる場合が多いです。

当事者でおこなうことが難しく、専門家の助言が必要であるならば最初から専門家に依頼をすることによって手続き等をスムーズに進めることが可能となります。

弁護士に依頼するメリットとは

法律の専門家である弁護士に依頼することにはどのようなメリットがあるのか。例を示しながらお話していきます。

親族間での話し合いのストレスを軽減できる

遺産相続問題でメインの話題となるのは金銭関連の話題です。しかし、親族間でのお金についての話し合いというのは非常に複雑になりがちです。

遠慮して何も言えなくなる人、声を大にして自身の権利や取り分を主張する人など多岐に渡ります。こうした結論が出づらい話し合いというのは非常にストレスになります。

第三者であり法律の専門家である弁護士に依頼をすれば、法的な根拠に基づき第三者の視点から話し合いをスムーズにまとめ、それぞれが最大限納得のいく結論へ導くことも可能です。

交渉がまとまらない場合の調停・裁判もサポート可能

遺産相続において、遺族全員が納得いく形で解決するということは難しく、場合によっては調停や裁判といった形に発展することもあります。

こういった場合であっても、法律の専門家である弁護士に依頼をすれば手続きをスムーズにおこなうことが可能です。

相続前・相続後のトラブルの予防も可能

法律の専門家である弁護士に依頼をすれば相続前後のトラブルの予防が可能です。

相続前の依頼であれば、起こりうるトラブルに対してどのような対応策を講じておけばトラブルを回避できるかを知ることが可能です。

相続後の依頼であっても、法律の専門家の立場から相続人同士のトラブルを回避することは可能です。

遺産分割協議書を作成し、協定事項を設けるなどの方法で協議をおこない、のちのトラブル回避に努めることができます。

弁護士費用の相場や種類について

弁護士に遺産分割に関して相談・依頼をした際にかかる費用などについてお話をしていきます。

必要となる費用は以下のものになります。

それぞれについて説明します。

相談料

弁護士に対して遺産相続トラブルについて相談した時にかかる費用です。相場は、30分で5,500円(税込)程度になりますが、弁護士事務所によっては初回無料にしている場合もあります。

着手金

弁護士に遺産分割協議や調停など、なんらかの具体的なアクションを依頼した際に発生する費用です。相場は、20〜30万円程度ですが、遺産の価額や内容の複雑さに応じて金額が上がることがあります。

報酬金

遺産相続問題が解決した際に弁護士に対して支払う費用です。報奨金の額に関しては、得られた経済的利益に応じて計算されることが多くケースバイケースになることが一般的です。

実費

郵便切手代や、遺産分割調停を申し立てるときの印紙代など、手続きの際に実際に支払う費用です。金額はケースによって異なります。

相場としては、遺産分割協議のみの場合は1〜3万円程度、調停を申し立てた場合は1〜5万円程度です。

日当

日当とは、弁護士が出張をした際に支払う費用のことです。出張をしなければ発生しませんが、出張をした場合は5万円程度が相場となります。

弁護士費用は誰が支払うのか

弁護士費用は依頼した当人が支払うことになります。遺産分割協議などで相手が理不尽な訴えをしたとしても依頼をしたのが当人である以上は、依頼した人が支払う必要があるということを認識しておくようにしましょう。

遺産相続問題に強い弁護士の選び方

いざ弁護士に依頼するとなっても、弁護士をどのように選べばいいのかは難しい問題です。遺産相続問題に強い弁護士の選び方のポイントをいくつかご紹介します。

ホームページを見る

弁護士事務所や弁護士法人はホームページを開設している事が多いです。ホームページを確認すれば相続問題に力を入れているのか、得意としている分野はどういった分野なのかを知ることができます。

遺産相続問題を解決した実績があるか

解決実績の多さは、その弁護士がどれだけ遺産相続問題に積極的に取り組んでいるかの目安になります。

解決実績が多ければ多いほど、遺産相続問題に積極的に取り組んでいる証拠になるため、実績の多い弁護士に相談するようにしましょう。

まとめ:遺産問題は弁護士に頼るようにしよう!

遺産相続時に弁護士に相談するメリットは伝わりましたか。

遺産相続問題は大きな金銭等が動く可能性があるため、トラブルの原因になりがちなので専門家の力を借りるようにしましょう。

弁護士に相談する際に気になることをまとめてありますので、相談をする際の参考にしてください。

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