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学資保険はいつ入る?子供の年齢から考えるおすすめタイミングとは

学資保険はいつ入る?子供の年齢から考えるおすすめタイミングとは

子供が生まれたら、加入を検討したい保険のひとつが「学資保険」です。とはいえ何かと物入りな状況の中、「本当に学資保険は必要なの?」「子供の年齢がどれくらいの時に加入するのがベストなの?」と、疑問を抱えたまま、つい放置してしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、そもそも学資保険とはどのような保険で、子供の年齢が何歳のときに加入すると良いのか、わかりやすく解説します。子供の将来のためにも、基本的な知識を身につけておきましょう。

そもそも学資保険とは?

学資保険は、「子供保険」とも呼ばれます。子供が将来、高校や大学への進学を希望すれば、多額の費用が必要になるでしょう。短期間で現金を用意するのが難しい場合に、おすすめなのが学資保険なのです。

保険にはさまざまな種類がありますが、学資保険の特徴は、貯蓄性が高いことです。子供が小さなころからコツコツと積み立てておけば、成長し学費が必要になったタイミングで進学お祝い金や満期を迎えた保険金を受け取れるでしょう。

また学資保険の中には、子供のけがや病気に備えられる医療保険がセットになったタイプもあります。「長く医療保障を受けられて安心」というメリットがある一方で、純粋に教育資金目的で利用する学資保険と比較すると、返戻率は低めになります。

学資保険への加入を検討する際には、何を目的にどのようなタイプを選択するのかが、非常に重要なポイントになります。学資保険別の特徴も知った上で、ご自身のニーズに合った保険を選択してください。

学資保険に入るためには子供の年齢条件がある?


多くの学資保険では、保険に加入できる子供の年齢に区切りを設けています。「6歳(小学校入学まで)」とするケースが多いので、注意してください。子供の年齢がこれ以上になってしまうと、学資保険に加入できません。

なぜ学資保険に子供の年齢条件があるのかというと、保険の目的が「将来の進学費用を賄うため」だからです。子供が進学する年齢は15歳や18歳とある程度決まっています。

保険会社としては、できるだけ早めに保険料を回収して運用にまわし、増やした上で満期保険金を支払う必要があります。十分な運用期間を確保しようと思うと、子供の年齢に区切りをつけざるを得ないのでしょう。

ちなみに、学資保険に入るためには、契約者の年齢条件が設定されているケースも少なくありません。契約者についても、あまり年齢が高くなると、保険契約そのものが難しくなってしまう場合も。具体的な年齢は保険によって異なりますが、40代後半から50代になると、加入が難しいケースも増えてくるでしょう。

妊娠中から加入する選択肢も

「子供が生まれたから学資保険を」と考える方も多いですが、学資保険の「出生前加入」という仕組みを利用すれば、妊娠中の加入も可能です。

子供が生まれてからは、何かとバタバタするもの。出産前であれば、じっくりと落ち着いて学資保険を比較検討できるでしょう。「手続きをし忘れたまま、子供が大きくなってしまった…」というリスクも避けられます。

ただし妊娠中の学資保険加入については、加入時期など、保険会社が独自のルールを設けています。また、万が一妊娠を継続できなかった場合の対応についても、検討しておかなくてはいけません。まずは保険会社に問い合わせてみてください。

子供の年齢が何歳のときに学資保険に入るのがベスト?

学資保険の特性や、加入条件について考えると、子供の年齢ができるだけ低いときに加入するのがベストです。6歳まで加入できるタイプの学資保険であっても、6歳よりも2歳、2歳よりも0歳というように、年齢が若ければ若いほど、保険加入のメリットも多くなるでしょう。

・月々の保険料負担が少なくなる
・満期返戻率が上昇する
・じっくりと時間をかけて選択できる
・万が一のときのための保障にもつながる

子供の年齢が低いときに学資保険に加入すれば、その分保険料の支払い期間を長くとれます。このため、1回あたりの支払い料が少なくなる仕組みです。また保険会社にとっては、運用期間を長くとれるというメリットが発生します。お金を増やしやすくなるため、返戻率も高くなりやすいでしょう。

子供が5歳、6歳になってくると、「時間的にギリギリでどの保険がベストなのかしっかり選べなかった」という事態に陥ってしまう可能性も。子供が0歳のころからリサーチや手続きをスタートすれば、時間に余裕を持って決定できます。

もう一点忘れてはいけないのが、多くの学資保険には「契約者に万が一のことがあった場合、その後の保険料の支払いは免除される」というルールが設定されている点です。

たとえば学資保険契約後、子供が0歳のときに契約者である父が亡くなってしまった場合でも、その後保険料を支払う必要はなく、あらかじめ設定しておいた時期に、満期保険金やお祝い金を受け取れます。

子供が生まれると、「自分に万が一のことがあった場合に備えて、子供の教育費や生活費の備えをしておかないと…」と考える方も多いでしょう。学資保険に加入すれば、万が一のときの、備えの一つになるはずです。

子供の年齢が大きくなってからの学資保険は?

学資保険の意味や目的を考えると、できるだけ早めの加入がベスト。とはいえ現実には、さまざまな事情からタイミングが遅れてしまうこともあるでしょう。ある程度大きくなってから学資保険に入りたいと思ったときには、いったいどうすれば良いのでしょうか。

★2~3歳ならポイントを押さえて学資保険の検討を


子供の年齢が2~3歳なら、一般的な学資保険を検討するメリットはまだまだ多くあります。とはいえ、0歳時の加入と比較すると、月々の支払いや返戻率の部分で、メリットが小さくなってしまうのも事実。できるだけ有利な条件で契約するため、ぜひ以下のポイントを押さえておきましょう。

・給付金を受け取る回数をなるべく減らし、先に延ばす
・できるだけ短期間で保険料の払い込みを完了させる
・貯蓄性に特化した保険商品を選ぶ

近年の学資保険は、中学入学や卒業、高校入学といった節目に、お祝い金がもらえるタイプも増えています。とはいえ返戻率にこだわるなら、満期保険金はできるだけまとめて、先にもらうよう設定するのがおすすめです。教育費が特にかかるタイミングは大学時代ですから、ここに的を絞って対策しましょう。

また保険料の払込期間が短くなれば、その分運用に回せる時間は長くなります。長く支払うよりも保険料の支払い総額を抑えられる可能性も高いですから、ぜひ注目してみてください。「学費のため」と目的を絞り込むなら、保障は最低限にしておくこともコツの一つです。

★7歳以上は別の保険商品にも注目を

小学校入学以降で、「やはり学費の蓄えを…」という場合には、学資保険以外の保険商品に注目してみるのもおすすめです。貯蓄性に優れた保険を10年満期で契約すれば、十分に学資保険の代わりになります。それぞれの保険の特徴やリスクもしっかりとチェックした上で、ピッタリな商品を選んでみてください。

子供が生まれたら学資保険の検討を

学資保険は、子供がなるべく低年齢のうちに契約するのがおすすめです。まだそれほど教育費がかからないタイミングから支払いをスタートすることで、将来的な家計負担も軽減できるでしょう。育児に手いっぱいの時期ではありますが、ぜひ将来の備えについても検討してみてくださいね。

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