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家族への思いを残すためにビデオメッセージを選ぶメリットやポイントを解説

家族への思いを残すためにビデオメッセージを選ぶメリットやポイントを解説
家族への思いを残すためにビデオメッセージを選ぶメリットやポイントを解説(イメージ)

あなたは亡くなったあと、家族にどんなメッセージを残したいですか?スマホやビデオカメラなど、動画を気軽に残せるようになった現在では家族へビデオメッセージを残す方が多いです。

今回はビデオメッセージを残したい方、検討中の方に向けてビデオメッセージのメリットやポイントをくわしく解説していきます。

家族にビデオメッセージを残す

家族にビデオメッセージを残す

亡くなったときのために、家族に手紙を残す方も多いですが、顔が見れて声も聞けるビデオメッセージの方がより気持ちを伝えやすいです。

以前は、ビデオメッセージを残すためにわざわざカメラ館などに訪れる必要がありました。しかし、最近ではほとんどの方がスマホやカメラを持っており、それらで簡単に動画を撮影できるため、ビデオメッセージを残そうとする方が増えているようです。

遺言書の内容に対して、なぜそういった割り振りをしたのか、ビデオメッセージで説明する方も居ます。遺言書に関するトラブルは多いですが、文字として残しておくだけではなくビデオメッセージでも残すと納得しやすくなります。

遺言をビデオメッセージでは残せない

遺言書の内容に対して、なぜそういった割り振りにしたのかなどをビデオメッセージで説明する方もいると記載しました。ここで注意すべきは、ビデオメッセージのみで遺言を残しても、それはあくまで希望であって法的効力は一切ない点です。

遺言書に法的効力をもたせたいのであれば、必ず決められた書式にそって紙で用意しておく必要があります。ビデオメッセージは遺言書自体ではなく、遺言書の補佐程度に思っておきましょう。

遺言書の「付言」をビデオメッセージで残す

折角ビデオメッセージで遺言書にふれるのであれば、「付言」をビデオメッセージで残しましょう。あまり聞き慣れない「付言」ですが、家族に気持ちを伝えるうえでとても大切なものなので、ぜひ知っておいてください。

遺言書の「付言」とは?

付言とは遺言書の最後に記載できる文章で、書式や制限はないため家族への感謝や割り振りに対する説明を伝えられます。付言に書いたものに関しては、法的効力はありません。また、必ず書かなければいけないものでもないので書かない方もいます。

逆に、付言だけで数ページも書く方もいるようです。それほど自由であるため、付言部分を文章ではなくビデオメッセージで残すのも一つの選択肢です。

法定遺言事項との違い

付言と法定遺言事項の違いですが、書式が決まっており法的効力があるかどうかです。付言は先程も記載したとおり、書式などは決まっておらず、遺言書を作成した理由や希望、感謝の気持ちなどを書くことができます。

それに対して法定遺言事項は書式が決められており、法定遺言事項に書かれた遺産分割方法については法的効力を持ちます。

付言をビデオメッセージにするメリット

付言をビデオメッセージにするメリットは大きく2つあります。

付言をビデオメッセージにするデメリットはほぼ存在しません。そのため今回は、メリットのみに絞っています。それぞれくわしく解説していきます。

より気持ちが伝わる

もちろん気持ちがこもった手紙(付言)も十分に家族に気持ちが伝わるでしょう。しかし、どうしても文字では限界があります。

文字よりもビデオメッセージの方が表情や音声があるため、より気持ちが伝わります。家族への感謝を伝えたいのであればぜひ、文字だけではなくビデオメッセージも検討してください。

家族での争い回避

遺言書は文字情報しか残らないため偽装のリスクが伴います。本当に亡くなった方が書いたのか、誰かが偽装したのではないかと家族で争いになる場合があるのも事実です。

それに対してビデオメッセージは偽装するのはほぼ不可能なため亡くなった方が本当に納得して書いた証明になります。偽装の可能性がなくなり、家族での争いの回避につながります。

家族にビデオメッセージを残すポイント

それでは実際にビデオメッセージを残す際のポイントは何でしょうか?今回紹介するポイントは2つです。

特に1つ目は重要です。それぞれに解説します。

メッセージの存在を家族などに伝える

折角ビデオメッセージを残したものの、サプライズだと家族に秘密にしていたら発見されない可能性があります。スマホやカメラに残した場合、すべてのフォルダが確認されるかはわかりません。

また、SDやUSBメモリーの場合もすべてを確認するかわからない上に、遺品整理の際に処分される可能性もないとは言い切れません。ビデオメッセージを残す場合は、ビデオメッセージの存在を必ず家族などに伝えておきましょう。

エンディングノートを書いているのであれば、エンディングノートの分かりやすいところに見逃されないように、ビデオメッセージの存在を記載する方も居ます。家族にサプライズしたい場合は、遺言書を預ける弁護士などに依頼してもよいでしょう。

きちんとメッセージを家族に伝えるために、自分以外の誰かにビデオメッセージの存在を必ず伝えておいてください。ビデオメッセージを残すうえで、最も怖いのはその存在に気付いてもらえなかった場合です。そんな事態だけは避けるようにしましょう。

誰かと一緒にメッセージを残す

あなたは誰か一緒にメッセージを残したい相手は居ますか?ビデオメッセージは遺言書ではないため、決まった形はありません。

ビデオに残っても全く問題ありません。

また、残しておくビデオメッセージは1本だけである必要もありません。日々の生活を録画し、それをまとめてビデオメッセージにしてもいいでしょう。決まりがないからこそ、自由にあなたらしいビデオメッセージを残せます。

ビデオメッセージの撮影方法

何度もお伝えしていますが、ビデオメッセージにきまりはありません。自由にあなたらしいものを残せます。ビデオメッセージを残す方法は主に2つあります。

それではそれぞれ解説します。

業者に依頼する

1つ目は業者に依頼してビデオメッセージを作る方法です。亡くなった方からのビデオメッセージは間違いなく、残された家族の宝物になるでしょう。

業者に依頼すると、ビデオメッセージのクオリティが上がります。撮影だけではなく、編集を請け負ってくれる業者もあるので希望する演出を叶えられるかもしれません。

担当スタッフと一緒に、何を伝えたいのか、どんな物を残したいのかじっくりと話し合える点も業者に依頼するメリットでしょう。

ただし、業者に依頼する場合は当然撮影費用がかかります。どのような物を希望するかにもよりますが、4〜10万円ほどが多いようです。

凝ったものを作るのであれば30万円程かかる場合もあるので、使える費用と相談しつつ決めていきましょう。

自分で撮影する

2つ目は自分で撮影する方法です。手持ちのスマホや録画機能があるカメラで気軽に撮影できます。

仮に少し手ブレをしてしまったり、失敗した様子が撮影されてしまったりしても残された家族にとっては微笑ましく、嬉しいものです。

また、日々の何気ない日常をこまめに撮影できるので、伝えたい内容を少しずつ積み重ねていけます。自分で撮影するため、かしこまった様子ではなく、とてもリラックスした状態での撮影ができるでしょう。

家族への最後の気持ちはぜひビデオメッセージで

いかがでしたか?今回は、家族にビデオメッセージを残すためにビデオメッセージを選ぶメリットやポイントを解説しました。

誰でも気軽に動画撮影ができる時代だからこそ、ぜひ最後の家族へのメッセージをビデオメッセージにしてみませんか?

どうしても自分で撮影するのが不安であれば、終活のビデオメッセージ作成を請け負っている業者も存在します。あなたは残してしまう家族に向けてどんなメッセージを残したいですか?

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